アダルトチルドレンとは
AC(アダルトチルドレン)とは、幼少期、親の愛情を受けられず、いつもいい子で大人のように振る舞うことを強要されて機能不全家族の中で育った成人のことを指します。(機能不全家族とは、子供が安心して育つ環境の整っていない家庭のこと)
身体的、精神的、心理的虐待または、過保護、過干渉を受け続けて成人し、子供時代の心のダメージに悩みや苦しさを持つ人をアダルトチルドレンと呼んでいます。
大人になってこのような悩みがあります。
生きづらい、人間関係がうまくいかない、自己肯定感が低い、自分の価値基準がない、神経過敏で落ち着かない、不安感や緊張感でつらい。
あなたの子供の頃をふりかえってみましょう
あなたが育った家庭はどうでしたか?
このようなことはありませんでしたか?
〇自分を大切にするのは良くない
「お母さん、私と遊んで」「これをしたい」というと、
「今それどころじゃない」「そんな暇ない、わがまま言わないで」と叱られる。
自分より他人のことを考えることが優先。周りの状況や人の顔色を見て気を使う。
自己主張はわがままで良くない。自分の望みは言ってはいけない。
〇感情を出すのは良くない
「お母さんだっこして」と言ったら嫌がられる。
お母さんに怖くてしがみついたら無視されたり、喜んではしゃぐと
「静かにしなさい」と怒られる。「さびしい」というと「がまんしなさい」と言われる。
「この子が悲しむでしょう」と子供を利用した両親の会話がある。
自分の感情を出すのは間違っている。自分の感情を否認する。
自分の感情が分からなくなる。自分のニーズは後回しにして相手のニーズを読み取って行動する。
〇問題について話すのは良くない
たとえば両親の仲がよくないのに、
二人がその問題についてちゃんと話し合っていない。
家の外では両親が仲の良いところを見せている。
問題を他人に知られることを恐れる。問題がある自分を恥じる。
問題を否認することを学ぶ。
〇相手を信頼するのは良くない
「今度遊びに連れてって」親と約束したのにいつも裏切られる。
「話を聞いて」と頼んでも「いまは忙しい」とはねつけられる。
何か期待しても無理だと思う。
親は子供への要求をはっきり口にせず、怒鳴ったり、皮肉を言う、
不機嫌な態度でいう事をきかせようとする。
お互いに言いたいことが言える、信頼関係がない。
裏切りにより、親から自分は愛されていないと思う。
人を信頼しなくなる。本音と建前を使い分けて人を操ることを覚える。
〇楽しんではいけない・リラックスしてはいけない
間違うことが許されない。完璧でないといけない。頑張っても、
「もっと努力しろ」「これぐらい当たり前」と認めてもらえない。
家族の誰かがつらい状況で、家庭内が暗い。依存症の家族がいて、
絶対にそうならないように厳しい教えがある。
休むことは良くない。何かを成し遂げることが大切。
リラックスしたり楽しむことは良くないことだと思う。
そのままの自分ではいけない。
このようなルールが自分の家庭にありませんでしたか?
これが家庭のルールだと信じていたので、
おかしいと感じていても従うことしかできなかったのです。
でも、これからは自分でこのルールを変えていくことができます。
〇自分を大切にするのは良いこと
〇感情を素直に出すことは良いこと
〇問題について話し合うのは良いこと
〇相手を信頼するのは良いこと
〇リラックスすることは良いこと
参考文献:アダルトチャイルドが自分と向きあう本(アスク・ヒューマン・ケア)